嘘の比較サイトの見極め方
家を立て直そうといろいろ調べているなかで、よく比較サイトや口コミサイトを拝見します。
わたしもWEB界の隅っこに居付いて長いので、サイトの構成や存在意義、運用情報、その他諸々を見れば、そのサイトが本当の情報を載せているサイトなのか、どこかのハウスメーカーが自社の口コミや評価をあげるためにつくった偽物サイトなのかは一目瞭然。
しかしウェブリテラシーの低い方が見た際に、そのサイトに乗っている情報が真実なのか虚偽なのかわかりにくいかも。
ということで今回は
嘘の比較サイト・口コミサイトの見極め方5選
を書いてみます。
口コミサイトなのに口コミ書き込めない
けっこうありますね、こんなサイト。馬鹿なのでしょうか。
そのサイトに掲載している口コミはどこから仕入れたものなのでしょうか。
まさか運営者情報やWhois情報からサイト持ち主を特定しメールで応募してあげているのでしょうか。だとしたらなんて律儀。
他の口コミサイトにある口コミを転載している、というのであればまだわかりますが、それはそれで勝手に他サイトの情報を載せているので問題です。
ドメインに欲望まる出し
サイトを作る際に必要なのが、ドメインとサーバーです。
最近みた一番頭の悪いサイトのドメインが、「○○○(ハウスメーカー名)-house.com」みたいなドメインでした。で、サイトの運営者は個人という設定。
なんで個人がこんなドメインを取得するんだよ!!!!
あきらかにドメインにあるハウスメーカーが運営しています。包み隠そうとしないあたりに潔さを感じる。
個人でやるなら当然サイトからの利益を得たい。そうしたらSEOやユーザーのことを考えなきゃならなく、他のハウスメーカーの情報など拡張していくことが予測されるので、ドメインに特定企業の会社名を出すはずないでしょ。
そしてこんな馬鹿なドメインを取得した企業が、今回家づくりで一番話を進めているところだったという。。。頭が痛い。
サイトのクオリティが低い、そのサイトの特性がデザインに出ていない
とにかく安くサイトを作ろうとした場合、よくあるパターンとして
(1)過去作ったサイトをコピーして、テキストや色味だけかえてアップする
(2)WordPressを導入し無料テーマでサイトを創る
といった方法が挙げられます。
どちらも簡単にできる反面、サイトとしてのクオリティが低い。
個人で作っているならまだわかりますが・・・個人で比較サイトを運営する場合ってけっこう限られます。詳しくは次の内容を確認してください。
サイトからの収益方法が不明確
個人で親切心で利益を求めず比較サイトを運営しているのならわかりますが、普通そんなことありません。
個人でやる場合も法人でやる場合も、利益をもとめてサイトを作ります。
では比較サイトの収益をどうやって上げていくか。説明します。
(1)アフィリエイト
アフィリエイトとは端的に説明すると、広告出稿主がサイト持ち主にお金を払って、サイト内で自社が高評価となるような記事や広告を掲載してもらうこと。
例えばハウスメーカーの比較サイトであれば、ハウスメーカーが比較サイト持ち主にお金を支払い、順位を上位化したり良い口コミを創作してもらうことで、何も知らない一般ユーザーを釣る方法です。
もちろんこれはステマのひとつですので倫理的にNG。ですがやっているところは非常に多いです。
もちろんアフィリエイトがすべてそうではなく、アフィリエイトはもっと健全なものです。例えば商品を実際に使ってみてレビューを書くなど。
(2)アドセンス、バナー広告等の広告収入
サイトを見たユーザーに広告枠とわかる形で商品やサービスの広告を掲出し、実際にユーザーがその商品やサービスを購入・利用することで、導線となった当該サイトに利益が還元される方法です。
これが一番健全な収益獲得の方法です。しかしアドセンスで生活できるだけのお金を稼ぐためには何十万、何百万といったページビュー(PV)が必要。
実際私も数万〜数十万PVあるサイトを管理していますが、利益はPV数の1/10〜1/30程度です。
(EX)サイトの持ち主がハウスメーカー
そもそもその口コミ・比較サイトの持ち主が、そのサイトで最上位に掲載されている企業といった場合がこれです。
つまりサイト運用で収益なんて出なくていいんです。自社保有サイトなので、送客先が自社なので。
そしてこのパターンのサイトもよく見ます。サイト内に広告枠などない場合もあるので、その場合はもうほぼ100%このパターンなのではないでしょうか。
サイト運営者の設定がアホ
これは家づくりで探しているときに見かける、「運営者がとある個人」というサイトでよく感じます。
そもそもハウスメーカーや工務店は個人単体で比較できません。何度もそう建てるものじゃないので。
家を建てる上でたくさんの会社に話をきいたり住宅展示場いったりオープンハウス見学会いったりしますが、結局は契約する会社はひとつだけです。
なのに特定の企業を絶賛したり順位をつけたりしているのが、どうも腑に落ちない。
本当に心からその会社が良いと思えるとしても、なんで順位が最上位なの?他の会社のことなんか実際契約してなくわかるはずもないのに?と思うのです。
なんか書いてて腹立ってきた。
いろいろ書いてしまいました。
他にもサイトのソースや構造、Whois情報、テキストの内容などで、そのサイトが嘘の比較サイトか判断できる箇所がたくさんあります。
とりあえず今日のところの願いは、世界中の人々のWEBリテラシーが向上しますように。ということで。